ADHDな日々

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北斎の娘で天才絵師の葛飾応為もADHD?

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『吉原夜景図』という浮世絵を見て衝撃を受けた。従来の浮世絵とは全く違ったからだ。浮世絵は陰影を描かないのが普通だけど、この『吉原夜景図』は行灯の 光とその影が作品に幻想的な雰囲気を作り出していて、まるで西洋画のよう。格子の向こうに並ぶ遊女たち。そのはかない華やかさと秘めたる哀しみまでもが描写されているように感じる。

作者の葛飾応為(かつしか・おうい)はあの葛飾北斎の娘で、本名は栄(えい)。北斎とは対照的に、応為は生没年ですらわかっていない。ただ、北斎に関する資料の端々に応為の強烈なエピソードが登場する。

彼女は若い ころに絵師の元に嫁いだものの、夫の絵のヘタさを鼻で笑って離縁され、実家に舞い戻ってくる。でもこれ幸いに、家事を一切しないで北斎の助手として絵を描いていた。ゴミ屋敷化した家の中で、北斎親娘は朝から晩までひたすら絵を描いていたという証言もある。

思ったことを遠慮なしに言ったり、汚い部屋で絵を描くことに没頭したりするところをみると、応為も(北斎も)きっとADHDだったんだろう。

北斎がいつも栄のことを「おーい、おーい」と呼んでいた ため、応為というが画号にしたといわれている。さらに、アゴが出ていたからあだ 名は「アゴ」だったとか。

代表作はこの『吉原夜景図』『月下砧打美人図』など10点ほどしかないが、北斎作とされる作品も実際には応為 が描いたものは多いらしく、特に美人画では北斎を超える腕前の持ち主だったそうだ。

応為もし北斎のアシスタントという立場じゃなければ、もっとメジャーになったのは間違いない。でも応為自身は、ただ絵が描きたかっただけで、有名になりたいとかいった願望はなかったような気がする。ま、有名であろうがなかろうが、その作品の素晴らしさに変わりはないんだけど。

応為を主人公にした杉浦日向子の人気漫画「百日紅」がアニメ映画化された。これはその予告編。江戸の町並みがリアルに、美しく描かれていて、思わず江戸時代にタイムスリップしてしまいそう。

 

 

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